史上最強の台風10号から命を守る!今すぐできる最新対策ガイド【2024年版防災マニュアル】

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2024年の台風10号は、過去のデータから最強クラスの勢力になると予想され、広範囲に甚大な被害をもたらす可能性が懸念されています。台風による被害を最小限に抑え、命を守るためには、事前の備えと早めの対策が不可欠です。この記事では、台風10号と過去の台風との比較、最新情報の調べ方、そして台風接近前・中・後に取るべき具体的な行動をまとめた防災マニュアルを紹介します。住む地域のハザードマップを確認し、家族構成や住宅状況に合わせた対策を事前に講じることで、いざという時に落ち着いて行動できるよう備えましょう。

2024年の台風10号が最強/最恐と言われる理由

気象庁は2024年8月28日午前7時に 「経験したことのないような暴風や記録的な大雨などが予想され、最大級の警戒が必要」と発表しました。台風は、29日8時ごろに鹿児島県薩摩川内市付近に非常に強い勢力で上陸し、枕崎市で51.1m/sの最大瞬間風速を観測しました。

この2024年の台風10号が最強・最恐と囁かれる理由はいくつかあります。

過去の台風と比較して、その特徴を把握することで、2024年の台風10号に対する危機意識を高めることが重要です。台風10号のヤバさをご紹介します。

想定される進路と日本列島の地形

一般的に、台風は、暖かい海面から水蒸気を供給されて発達し、北上するにつれて勢力を強める傾向があります。

2024年の台風10号は、過去の強力な台風と同様に、太平洋高気圧の縁辺を辿りながら日本列島に接近し、上陸します。台風10号は日本を縦断するように進路をとることが予想され、雲の動きもまるで日本列島をすっぽり覆うように真っ白です。日本列島は南北に長く、複雑な地形をしているため、台風の進路によっては、広範囲にわたって甚大な被害をもたらすことが懸念されます。

気候変動の影響

近年、地球温暖化の影響により、海水温が上昇しており、台風の発生頻度や勢力が増加傾向にあると言われています。近年、強い勢力で上陸する台風が増加しており、2024年の台風10号も気候変動の影響を受けている可能性があります。海水温の上昇は、台風がより多くのエネルギーを吸収し、発達することを助長するため、2024年の台風10号が過去に例を見ない規模の勢力を持ち、甚大な被害をもたらす可能性も否定できません。

過去の台風との比較

過去の台風の中には、甚大な被害をもたらしたものが数多くあります。

例えば、2019年の台風15号は、関東地方を中心に記録的な暴風をもたらし、千葉県を中心に長期にわたる停電が発生しました。また、1959年の伊勢湾台風は、高潮による甚大な被害をもたらし、死者・行方不明者は5,000人を超えました。2024年の台風10号も、これらの台風と同様に、風速、降水量、進路によっては、甚大な被害をもたらす可能性があります。過去の教訓を活かし、早めの備えを心がけることが重要です。

台風発生年最大風速(m/s)中心気圧(hPa)
伊勢湾台風1959年75929死者・行方不明者5,098人、全壊・流失家屋46,118戸
第2室戸台風1961年75918死者・行方不明者194人、全壊・流失家屋11,424戸
令和元年東日本台風2019年55955死者3人、負傷者107人、住家の全壊1,046棟、住家の半壊3,611棟

かつて、蟹江ぎんさんが「人生でいちばん怖かったこと」を尋ねられたとき、「伊勢湾台風」と涙ぐみながら答えた姿が印象に残っています。蟹江ぎんさん(2001年死去)は、姉の成田きんさん(2000年死去)と共に「きんさんぎんさん」として知られる双子の人気者です。日清戦争も日露戦争も太平洋戦争もリアルタイムで経験した蟹江ぎんさんが「伊勢湾台風が一番怖かった」と語ったことからも、台風の恐ろしさがよく分かります。

※伊勢湾台風は、国内観測史上最大の上陸台風で初めて名前が付けられた台風で当時の世界最低気圧を更新した「室戸台風(1934年)」に比べて、台風のエネルギーとしては半分程度でありながらも、室戸台風を格段に上回る被害をもたらしました。

過去の台風被害から学び、2024年の台風10号への対策を強化することで、被害を最小限に抑えましょう。

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進路が読めない

台風10号は進路が変わりやすく、速度も遅くて、ニュースの度に情報がコロコロ変わります。

台風の進路のカギを握っているのが「上空の偏西風」。台風は自分で進路を決めることができず、周りの風に流されるように進むのですが、その風が弱い影響でノロノロと進んでいます。 そして、ある程度北上すると、今度は上空で吹く偏西風に乗って流されるので、進路やスピードも変わってくるのですが、この偏西風の蛇行が弱い影響で、台風が偏西風にいつ乗るのか/乗らないのか予報が難しい状況のだそうです。

それにしても…直角に曲がる台風は初めて見たかも。

勢力が強い過去の台風と2024年台風10号の違い

台風は発生する年、発生場所、進路によってその勢力が大きく異なります。

現時点では、2024年の台風10号に関する確定値は出ていませんので、過去の台風と比較するためには、気象庁などの公的機関から発表される情報を待つ必要があります。

過去の台風の勢力

過去の台風の中には、甚大な被害をもたらしたものが記録されています。

例えば、1959年の伊勢湾台風は、中心気圧929hPa、最大風速50m/sを超える勢力で上陸し、死者・行方不明者5,000人以上という未曾有の被害をもたらしました。また、近年では2019年の台風19号(令和元年東日本台風)は、関東地方を中心に記録的な暴風雨をもたらし、広範囲で河川の氾濫や土砂災害が発生しました。

台風名発生年上陸時中心気圧(hPa)最大瞬間風速(m/s)
伊勢湾台風1959年92950以上
第2室戸台風1961年91884.5
令和元年東日本台風2019年95544.8

これらの台風は、いずれも強い勢力を保ったまま日本に上陸したことが特徴です。台風の勢力は、中心気圧が低く、最大風速が強いほど大きくなります。中心気圧が低いほど、空気の圧力差が大きくなり、風が強まります。また、海水温が高い海域を台風が通過すると、水蒸気を多く含んだ空気が上昇気流となり、台風の勢力がさらに強まります。

2024年台風10号の特徴

台風を流す気流が弱くノロノロで「迷走」 前線への湿った風で大雨に

当初、台風10号は伊勢湾台風を上回る920ヘクトパスカル付近まで発達すると予想されていました。※ちなみに、伊勢湾台風が和歌山県に上陸したときの中心気圧は929ヘクトパスカルでした。

非常に強い勢力を保ったままゆっくりと進路をとっていることから、雨が長時間降り続く可能性があります。台風から離れているところでも大雨が降っていて甚大な被害をもたらしています。現時点で遠く離れた場所でもゲリラ豪雨や線状降水帯などで大雨降らせているため、たとえ台風が衰えても油断はできません。(東京都内の多摩川水系などで氾濫危険レベル4)

2024年の台風10号がどのような勢力で発生し、最終的にどのような進路をたどるかは現時点では不明です。台風が発生した場合、気象庁などの情報に注意し、最新の情報を常に確認することが重要です。

ちなみに、台風は、蒸発した海水を燃料に発達するため、海上にいる間はどんどん発達し、陸上に上陸すると勢力が弱まっていくものですが、今回の台風は何故か時間が経っても警戒レベルが高いままでニュースでも「史上最強の台風10号」だと大きく報道されています。

台風は進行方向の左側よりも右側のほうが風が強まる傾向があります。もちろん直撃するルートは暴風や大雨の恐れがありますが、遠く離れた場所でも大雨になることがありますので、「まだ遠いから」とは考えずに早めに備えましょう。

過去の台風と比較して、2024年の台風10号がどのような特徴を持つのか、発生時期、海水温、太平洋高気圧の勢力など、様々な要素を考慮する必要があります。詳細な分析は、台風が発生し、ある程度のデータが蓄積されてから可能となります。

正確な情報に基づいた対策を

過去の台風の情報や統計データは、防災意識を高め、適切な対策を講じるために役立ちます。

しかし、台風はそれぞれ異なる特徴を持つため、過去の事例だけで判断せず、常に最新の情報に基づいて行動することが重要です。気象庁や自治体など、信頼できる情報源から発信される情報を確認し、冷静に状況を判断しましょう。

過去の台風で勢力が強かったもの一覧

近年、地球温暖化の影響もあり、大型で強い勢力の台風が日本に上陸するケースが増加傾向にあります。

ここでは、過去の台風の中でも特に勢力が強かった台風をいくつか紹介します。(純粋な勢力ランキングではなく、メディアでよく比較対象として出される頻度が高い台風を挙げます)

伊勢湾台風 (1959年)

急速に猛烈な台風に発達し、勢力が衰えないまま日本本土を直撃した台風

伊勢湾台風は発生後2日足らずで猛烈な台風に成長し、1959年9月26日に潮岬西方に上陸した台風15号は、中心気圧929hPa、最大風速50m/sという猛烈な勢力で、戦後最悪の被害をもたらしました。伊勢湾台風はおよそ2,500kmに及び、暴風域も非常に広く、北日本と西日本の一部を除いて全国的に最大風速20m/s以上を記録した。

死者・行方不明者数は5,000人を超え、伊勢湾沿岸を中心に高潮、強風、豪雨による甚大な被害が発生しました。伊勢湾台風は、その後の日本の防災意識を高める大きな契機となりました。

気象庁の報告書によると、伊勢湾台風による死者・行方不明者の7割が高潮によるものだそうです。

第2室戸台風 (1961年)

日本に上陸した台風の中では上陸時の中心気圧が最も低い台風

1961年9月16日に室戸岬付近に上陸した台風18号(※上陸直前の中心気圧925 hPa)は、非常に強い勢力で、西日本を中心に大きな被害をもたらしました。死者・行方不明者数は200人を超え、特に高知県では高潮による被害が甚大でした。第2室戸台風は、伊勢湾台風からわずか2年後の発生であったため、防災体制の整備が追いついていなかったことも被害を大きくした要因の一つと考えられています。

しかしながら、伊勢湾台風級の超大型台風の襲来として国内では厳戒態勢に入り、教訓を生かして災害対策が進められていたこと等もあり、台風の規模等の割には、高潮による浸水面積や人的被害など全体的な被害は小さかったとされています。

令和元年東日本台風 (2019年)

発生後まもなく猛烈な勢力に発達し、北上しても勢力が弱まらなかった台風

2019年10月12日から13日にかけて関東地方に上陸した台風19号(※上陸直前の中心気圧955hPa)は、非常に強い勢力で、東日本を中心に記録的な豪雨をもたらしました。死者・行方不明者数は100人を超え、河川の氾濫や土砂災害が相次ぎました。令和元年東日本台風は、温暖化の影響で海水温が上昇し、台風の勢力が強まったこと、また、台風の進路が東日本を縦断する形となったため、広範囲に被害が及んだことが特徴です。

被害の甚大さと復旧支援の緊急性などを考慮して、天皇陛下の即位の礼の一部である「祝賀御列の儀」(皇居から赤坂御用地までのオープンカーによるパレード)が延期されたことが記憶に残っています。

台風名発生日上陸日上陸場所上陸時中心気圧(hPa)最大瞬間風速(m/s)被害状況
伊勢湾台風 1959年9月18日1959年9月26日潮岬西方92950以上死者・行方不明者5,098名、全壊・流失家屋153,052棟、浸水家屋364,136棟
第2室戸台風1961年9月6日1961年9月16日室戸岬西方92584.5死者・行方不明者202名、全壊・流失家屋12,149棟、浸水家屋75,863棟
令和元年東日本台風 2019年10月6日2019年10月12日静岡県伊豆半島95544.8死者・行方不明者105名、全壊家屋4,186棟、半壊家屋17,464棟

これらの台風以外にも、日本には多くの台風が上陸し、甚大な被害をもたらしてきました。

台風は自然災害の中でも特に予測が難しく、その勢力や進路によって被害状況も大きく異なります。日頃から最新の台風情報に注意し、早めの備えをしておくことが重要です。

台風10号(2024年)の最新情報

台風10号(2024年)の最新情報は、気象庁や報道機関等から発信される情報を確認するようにしましょう。情報の変化に応じて適切な防災行動を取ることが重要です。

気象庁の最新情報をチェック

台風10号(2024年)の最新情報は、気象庁のウェブサイトで確認できます。気象庁は、台風に関する様々な情報を提供しています。

気象警報・注意報

気象庁は、台風による危険度に応じて、警報や注意報を発表します。それぞれの警報・注意報が発表された場合の危険性やとるべき行動を事前に確認しておきましょう。

警報・注意報内容
大雨特別警報数十年に一度の、経験したことのないような大雨となっている。命を守るための行動をとってください。
暴風特別警報数十年に一度の、経験したことのないような暴風となっている。命を守るための行動をとってください。
高潮特別警報数十年に一度の、経験したことのないような高潮となっている。命を守るための行動をとってください。
波浪特別警報数十年に一度の、経験したことのないような波浪となっている。命を守るための行動をとってください。
大雨警報土砂災害や洪水などの危険度が非常に高まっている。
洪水警報河川がはん濫する危険性が非常に高まっている。
暴風警報非常に強い風が吹くおそれがある。
高潮警報高潮により海岸や河口付近が浸水するおそれがある。
波浪警報非常に高い波が打ち寄せるおそれがある。

台風情報

気象庁は、台風の発生状況、進路予想、強さ、大きさなどをリアルタイムで提供しています。台風情報は以下の種類があります。

  • 台風解析・予報情報:台風の現在位置、中心気圧、最大風速、進行方向と速度、予想進路などを示した情報
  • 台風経路図:台風の予想進路を地図上に示した図
  • 気象衛星画像:気象衛星ひまわりから観測された台風周辺の雲画像
  • レーダー観測情報:雨量や風速の分布をリアルタイムで観測できるレーダーの情報

危険度分布

気象庁は、台風による様々な災害の危険度を5段階で示した「危険度分布」を提供しています。危険度分布は、市町村ごとに確認することができます。

  • 大雨危険度
  • 洪水危険度
  • 土砂災害危険度
  • 浸水危険度
  • 強風危険度
  • 高潮危険度
  • 波浪危険度

台風情報の発信元

台風情報は、気象庁以外にも様々な機関から発信されています。

報道機関

NHKや民放各局などの報道機関は、テレビ、ラジオ、インターネットを通じて台風情報を発信しています。速報性が高く、分かりやすい解説が特徴です。

地方公共団体

都道府県や市町村などの地方公共団体は、それぞれの地域に特化した台風情報を発信しています。避難情報や防災情報など、地域住民にとって重要な情報が含まれています。

スマートフォンアプリ

気象情報アプリや防災アプリなど、台風情報を提供するスマートフォンアプリが数多くあります。プッシュ通知で最新の情報を知らせてくれる機能や、現在地周辺の危険度を表示する機能など、便利な機能が搭載されています。

これらの情報源を有効に活用し、常に最新の情報を入手するように心がけましょう。

台風10号(2024年)接近前の準備

台風10号(2024年)の接近が予想される場合、事前の備えが非常に重要です。命を守るため、そして被害を最小限に抑えるために、早めの対策を心がけましょう。ここでは、台風接近前に必ず行っておきたい準備について具体的に解説します。

食料・飲料水の備蓄

台風接近中は、暴風雨の影響で外出が困難になるだけでなく、停電や断水が発生する可能性もあります。そのため、最低でも3日分の食料・飲料水を備蓄しておくことが重要です。

最低3日分の備蓄を

  • 飲料水は1人1日3リットルを目安に、3日分(1人あたり9リットル)を用意する。
  • 食料は、ご飯、パン、缶詰、乾麺、レトルト食品など、調理が簡単で長期保存可能なものを選ぶ。
  • アレルギー対応食品や、普段から食べ慣れているものも用意する。
  • 定期的に賞味期限を確認し、古いものは消費して新しいものを補充する(ローリングストック)。

乳幼児や高齢者がいる家庭の場合の注意

乳幼児や高齢者がいる家庭では、さらに注意が必要です。ミルクや離乳食、介護食など、それぞれの年齢や健康状態に合わせた食品を準備しておきましょう。

  • 乳幼児がいる場合は、粉ミルク、ベビーフード、おしりふき、使い捨て哺乳瓶などを用意する。
  • 高齢者がいる場合は、食べやすく消化の良い食品、飲み込みやすい水分、常備薬などを用意する。

生活必需品の準備

台風接近中は、停電や断水が発生する可能性があります。そのため、生活に必要な以下のものを事前に準備しておきましょう。

アイテム用途・注意事項
懐中電灯停電時の照明として。電池の残量も確認しておきましょう。
ラジオ停電時でも情報収集が可能。電池式がおすすめです。
モバイルバッテリースマートフォンなどの充電切れに備えましょう。
カセットコンロ
ガスボンベ
停電時でも調理が可能。ただし、換気には十分注意してください。
電池懐中電灯やラジオなど、電池式の機器に備えて多めに用意しましょう。
携帯トイレ断水時やトイレが使えない場合に備えて。
救急セット怪我をした時のために、消毒液、絆創膏、包帯などを用意しておきましょう。
現金停電時、ATMやクレジットカードが使えなくなる可能性があります。

家の周りの対策

台風による強風で、飛来物による被害が発生する可能性があります。また、大雨による浸水被害も想定されます。家の周りの安全確保も忘れずに行いましょう。

飛散防止対策

  • ベランダや庭の植木鉢、物干し竿、ゴミ箱など、風で飛ばされやすいものは室内に移動するか、固定する。
  • 窓ガラスは、飛散防止フィルムを貼るか、ガムテープを貼って補強する。
  • 雨戸やシャッターがある場合は、しっかりと閉める。

浸水対策

  • 低い土地にある場合は、土嚢を積み上げて浸水を防ぐ。
  • 排水溝のゴミを取り除き、水が流れやすくしておく。
  • 家の周囲に水路がある場合は、ゴミや落ち葉を取り除いておく。

これらの対策を事前にしっかりと行うことで、台風による被害を最小限に抑えることができます。自分自身と大切な家族を守るためにも、早めの準備を心がけましょう。

台風10号(2024年)接近中の対策

台風が接近してくると、強風や大雨に見舞われる危険性が高まります。安全を確保するために、以下の対策を講じましょう。

不要不急の外出は控える

台風接近中は、強風によって飛散物が飛んできたり、道路が冠水したりするなど、外出に伴う危険性が高まります。不要不急の外出は避け、自宅で安全を確保しましょう。やむを得ず外出する場合は、最新の気象情報を確認し、十分な注意を払ってください。

安全な場所の確保

住んでいる地域や建物の構造によって、浸水や土砂災害のリスクは異なります。台風接近前に、安全な場所を確保しておくことが重要です。

ハザードマップの確認

自分の住んでいる地域に、どのような災害リスクがあるのかを把握するために、ハザードマップを確認しましょう。ハザードマップは、国土交通省のウェブサイト「重ねるハザードマップ」で確認できます。洪水、土砂災害、津波などのリスクを把握し、危険な区域は避けるようにしましょう。

避難場所・経路の確認

自宅が危険な区域にある場合は、事前に避難場所とそこまでの安全な経路を確認しておきましょう。避難場所は、学校や公民館などが指定されていることが多いです。各自治体のウェブサイトなどで確認しておきましょう。また、避難経路は、がけ崩れや冠水の恐れがないか、実際に歩いて確認しておくと安心です。夜間や早朝の避難も想定し、懐中電灯を用意するなど、安全対策も忘れずに行いましょう。

危険の種類安全な場所
洪水高台、避難ビル、2階建て以上の堅牢な建物
土砂災害土砂災害警戒区域外の場所、避難所
高潮高台、津波避難ビル、津波避難タワー

情報収集を続ける

台風接近中は、こまめな情報収集が重要です。気象情報や避難情報に注意し、状況に応じて適切な行動をとりましょう。

テレビ・ラジオ

テレビやラジオは、気象情報や避難情報を得るための重要な手段です。特に、NHKの気象情報は、専門家が詳しく解説してくれるのでおすすめです。また、地域によっては、コミュニティFMなどが、より詳細なローカル情報を発信している場合があります。

スマートフォンアプリ

スマートフォンアプリでも、気象情報や避難情報を確認することができます。例えば、「Yahoo!防災速報」などのアプリは、プッシュ通知で迅速に情報を受け取ることができます。また、GPS機能を利用して、現在地周辺の危険情報を確認することも可能です。

台風10号(2024年)通過後の注意点

台風10号(2024年)が通過した後も、油断は禁物です。二次災害の発生や、ライフラインの復旧に時間がかかる場合もあるため、引き続き注意が必要です。ここでは、台風通過後に注意すべきことをまとめます。

二次災害への警戒

台風通過後は、土砂災害や河川の増水など、二次災害の危険性が高まります。危険な場所には近づかず、安全を確保しましょう。

土砂災害

  • がけ崩れ、土石流
  • 地盤沈下

河川の増水

  • 氾濫
  • 増水による事故

被災状況の確認

自宅や周辺の被災状況を確認しましょう。家屋の倒壊や破損、道路の冠水など、危険な箇所には近づかないようにしてください。また、ガスの臭いがする場合は、窓を開けて換気し、ガス会社に連絡しましょう。

家屋の被害状況の確認

  • 屋根、外壁、窓ガラス
  • 室内の浸水

周辺の被害状況の確認

  • 道路の状況
  • 避難所の開設状況

ライフラインの復旧状況

台風による被害状況によっては、電気、ガス、水道などのライフラインが停止している場合があります。復旧の見通しについては、各自治体や電力会社、ガス会社、水道局などのホームページや、電話で確認しましょう。

ライフライン確認先
電気各電力会社
ガス各ガス会社
水道各自治体の水道局

台風10号(サンサン)の進路予測

遠隔豪雨

繰り返しになりますが、台風から離れているところでも大雨が降っていて甚大な被害をもたらしています。現時点で遠く離れた場所でもゲリラ豪雨や線状降水帯などで大雨降らせているため、たとえ台風が衰えても油断はできません。

熱帯低気圧になっても引き続き注意が必要

台風10号はまもなく熱帯低気圧に変わる見込みだと言われています。

でも引き続き気を抜かずに注意が必要。熱帯低気圧になっても構造は台風と同じです。(※中心付近の最大風速が約17m未満になって「名前が変わるだけ」で、風の影響が小さくなったものの、“雨台風”としての力は十分に維持しています。湿った南風による大雨はまだ続きます)⇒油断は禁物。「台風消滅」などと喜ばずに依然として注意が必要です。

なお、秋雨前線に近い、東北(日本海側)や北陸を中心に雨が降っていて、局地的に雨が強まる見込みです。 前線はこのあと徐々に南下していくため、台風の猛威が去った後の地域も再び警戒が必要です。

さらに、次なる台風が続々と生まれていることにも注意を向けねばなりません。

地中にはこれまでに降った雨が溜まっています。そして、土壌に貯蔵できる水分がそろそろ限界に近いところも多いのに、まだまだ雨が降ります。キャパを超えればすぐに水が溢れますので、雨脚が弱まっても警戒を解かずに、注意して過ごしましょう。

「拍子抜け」という声もあるけれど・・・

最強と言われて恐れられていた台風10号(サンサン)。

まもなく熱帯低気圧に変わる見込みで「台風消滅」「思ったより被害が少なそうで良かった」との声もありますが・・・これまでに台風が居座っていた九州はそもそも毎年台風被害が多く、本州と比べて対策経験は豊富です。たとえ九州で被害が軽微で済んだとしても、(台風慣れしていない場所では)台風の勢力が弱まったはずの首都圏で大被害などの事態も起こりえます。警戒しまくるくらいがちょうど良いです。

(そもそも被害の度合いは場所によって大きく違うのですから「拍子抜け」なんて言ってはダメです)

ちなみに、毎年のように台風が襲来する沖縄でなぜ被害が少ないかと言うと、建物と心構えが台風仕様だからです。

  • 氾濫するような大きな河川がない
  • 建物は基本民家も鉄筋コンクリート
  • 窓は格子付き
  • 全県民が進路や気圧を継続してチェック、対策はプロ並み
  • 絶対に荒れた海には近付かない

沖縄の被害状況を見て「これくらいならウチに来ても大丈夫そう」と軽視するのはやめましょう。

防災は、被害なく空振りに終わるのが1番です!

正常性バイアスに注意

正常性バイアスとは、すぐ目の前に危険が迫っているのにも関わらず、なぜか「自分だけは大丈夫」と正当化してしまうこと。「台風なんか来ないだろう」「台風が来ても大した被害にはならないだろう」とは思わずに、台風が来るかもしれないと思って万全に備えましょう。

防災は「やりすぎ」くらいがちょうど良いです。

被災してしまった人へ

修繕工事

今回の台風でも屋根や外壁の修繕工事が必要になった住宅は多くあります。もちろん、雨漏りが酷い場合でもブルーシートをかけるなどの応急処置をすれば暫くは持ちますが、これから台風が本格化する時期なので、早く補修して次の長雨に備えたいものです。

家の専門家による格安メンテナンス【イエコマ】

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住宅保険の受給申請

修繕工事にもお金が掛かりますし、保険金が入るなら、工事が始まる前に証拠を残して申請したいもの。

ただ、火災保険の申請には、保険に関する専門知識が必要し、申請書類を書くにも手間と時間が掛かります。損害の状況を正しく把握し、保険約款に基づいて適切な保険金額を算出しないまま申請を行うと、本来受け取れるはずの保険金を受け取れなかったり、保険金が減額されてしまったりする可能性があります。

こんな時に役立つのが申請のサポートをしてくれる専門家です。

保険請求の窓口

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将来の大型台風に備えて

繰り返しになりますが、近年は、地球温暖化の影響で海水温が上昇しており、台風の発生頻度や勢力が増加傾向にあると言われています。実際、強い勢力で日本列島に近づく台風・上陸する台風が増加しています。

台風10号で被害のなかった方も、将来の自然災害の発生に備え、準備を整えましょう。

参考にした情報

まとめ

2024年の台風10号は、事前にしっかりと対策をすることで被害を最小限に抑えることが可能です。

食料や生活必需品の備蓄、家の周りの飛散防止対策は台風接近前に必ず行いましょう。また、台風接近中は気象情報や自治体からの避難情報に注意し、安全を最優先に行動してください。台風通過後も、土砂災害や河川の増水など二次災害に警戒し、周囲の状況を確認しながら行動することが大切です。日頃から防災意識を高め、いざというときに適切な行動をとれるように準備しておきましょう。

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