本投稿は、2022年3月12日の日本テレビ系『世界一受けたい授業』で放送された、「犯罪者に狙われやすい人・狙われにくい人の12の違い」の内容を参考に書いています。
世界一受けたい授業「犯罪者に狙われやすい人・狙われにくい人の12の違い」
放送局:日本テレビ系列
放送日:2022年3月12日(土)19時56分~20時54分
講師:森雅人先生
出演者:堺正章、上田晋也、有田哲平、佐藤栞里、陣内智則、トラウデン都仁、芳根京子 他
森雅人先生について
元刑事で防犯対策のプロ。
日本刑事技術協会で理事を務める。
「泥棒が家に侵入する一番多い手口は?」
正解は「戸締りをしていなかったドアや窓から入る」。
泥棒は、ガラスを破ったり、カギを壊したりして、侵入するイメージが強いですが、実は最も多い手口は、戸締りをしなかった為に侵入された「無締まり」です。
3月は1年間で犯罪件数が最も多いが、66%の人が防犯対策をしていないそう。
1階はもちろんのこと、2階以上とだからと安心せずに玄関だけでなく窓の施錠も徹底しましょう。
侵入に5分かかると約70%の泥棒が諦めるそうなので、「泥棒が侵入を諦める家」を目指しましょう。
犯罪者に狙われやすい人・狙われにくい人の12の違い
- 4階建て以上の建物は「狙われやすい」
- 表札がフルネームは「狙われやすい」
- 室外機に鉢植えを置いている家は「狙われにくい」
- 置き配を多用する人は「狙われやすい」
- 指定日以外にゴミ出しする人は「狙われやすい」
- ガーデニングに凝っている人は「狙われにくい」
- ドアスコープは「狙われやすい」
- 電車でドア付近に乗る人は「狙われやすい」
- 夜中に電話をしながら帰る人は「狙われやすい」
- ICカードを財布に入れる人は「狙われやすい」
- 現金プレゼントをリツイートするひとは「狙われやすい」
犯罪者に狙われやすい人・狙われにくい人の12の違い
4階建て以上の建物は「」
3階建て以下の建物より4階建て以上の方が強盗に狙われやすい
大きなマンションの方が「オートロックもあるしわざわざ犯罪者が来ないだろう」という油断から、鍵をかけない人が多く、隣人との関係も希薄なので、不審者に気づきにくいことが、狙われる要因となります。
例え最上階でも、屋上から手すりや配管を足場として侵入してきます。
少しの外出でもカギはかけましょう。
表札がフルネームは「狙われやすい」
特に表札にフルネームで家族全員分書いている家は、家族構成がまるわかりで狙われやすいです。
(例えば、お父さん以外全員女性であることが分かってしまって、その隙を狙われます)
- 表札は名字だけの方がオススメ
- 1人暮らしの女性ならあえて男性の名前を書く方が狙われにくい
- 「この家は1人暮らしじゃない」と思わせることも防犯に役立つ
出かける時・帰ってきたときに「行ってきます」「ただいま」をあえて言うと狙われにくくなる - 帰宅したときに周りをチェックするのも大切
室外機に鉢植えを置いている家は「狙われにくい」
一戸建ての場合、空き巣は窓から侵入するケースが多く、エアコンの室外機は窓から侵入するときの足掛かりにされることが多いのですが、鉢植えがあると踏み台にしにくいので狙われにくくなります。
置き配を多用する人は「狙われやすい」
置き配をしていると留守にしていると思われて、犯罪者に狙われやすくなってしまいます。
さらに置き引きされる危険性もあります。
指定日以外にゴミ出しする人は「狙われやすい」
指定日以外にゴミを出している人は地域住民とのコミュニケーションが希薄であると知られてしまい、ターゲットにされやすくなります。
(泥棒は下見で近所づきあいをチェックしているので、地域とのコミュニケーションが希薄と思われると狙われやすくなります)
泥棒に隙を見せないために、秩序を守って地域の住民とコミュニケーションを取ることが、犯罪を防ぐことにつながります。
ガーデニングに凝っている人は「狙われにくい」
割れ窓理論(1枚の割れた窓があると、その周辺では犯罪が多くなるという傾向がある)が紹介されました。
少しのゴミや落書きなどをこまめに消し、小さな乱れを減少させることが、将来の犯罪を防ぐことにつながります。
ガーデニングを凝ってきれいにしておくことで、犯罪を減らす効果が期待できます。
実際に、ニューヨークでは、この理論に基づき割られた窓の修復や、地下鉄車両の落書きを除去したところ、犯罪が減少しました。
日本でも2005年から、東京都杉並区は花の苗を住民に配布すると空き巣被害が1/4に激減。
地域住民が花を観賞することで、監視の目が行き届き防犯効果になりました。
東京都足立区では、シャッターアートを実施。
地元の高校に通う美術を学ぶ生徒たちが、2006年~2012年の7年間商店街にある80以上の店舗のシャッターに絵を描きました。
シャッターアートなどの美化活用により地域の治安改善に貢献しました。
ドアスコープは「狙われやすい」
ドアスコープは特殊な器具を使うことで、中を覗けてしまいます。
実際に、2020年9月室内で着替えている女性をドアスコープから撮影した男が盗撮で捕まりました。
のぞき見防止金具などをつけておくことが重要です。
電車でドア付近に乗る人は「狙われやすい」
ドア付近、車両の連結部に近い端、大きな駅の改札口に近い車両は痴漢に狙われやすい傾向があります。
痴漢被害が多い場所:
- 乗り降りが多いドア付近
- 他の乗客の目が届きにくい連結部に近い車両の端
- 痴漢が逃げやすい改札に近い車両
痴漢にあってしまった場合、怖くてなかなか声を出して助けを求めるのは難しいものです。
警視庁が開発した防犯アプリ「Digi Polic(デジポリス)」は、痴漢撃退音声を流すことができます。
マナーモードにしていても「やめてください」や防犯ブザー音が出せます。
無料アプリなので、ダウンロードしておくと痴漢対策になります。
夜中に電話をしながら帰る人は「狙われやすい」
電話に集中してしまうと後ろから犯人に狙われていても気づきにくくなってしまいます。
さらに会話内容から個人情報をまき散らしてしまう可能性があるので要注意です。
時々後ろを振り返ったり、尾行に気づいている様子を見せることも防犯には重要です。
ICカードを財布に入れる人は「狙われやすい」
ICカードを財布に入れる人は、改札口で財布の場所を教えているのと同じです。
ICカードと財布は分けた方が無難です。
貴重品は、なるべくカバンの内側に入れ、ファスナー付きのカバンを使用し、体の前で抱えて持つようにしましょう。
さらに、スリやひったくりは、銀行やコンビニのATMから出てきた人を狙い撃ちします。
注意を払っている人には、犯罪者は近づきにくいので銀行やコンビニでお金を引き出した後は、周囲を見渡して、知らない人がこちらを見ていないかチェックする仕草をするだけでも有効です。
現金プレゼントをリツイートするひとは「狙われやすい」
「リツイートしたら現金プレゼント」などのツイートは、現金プレゼント詐欺の危険性があります。
人を信じやすく騙されやすい人を抽出するために使われている可能性があります。
投資詐欺などのカモにされる可能性があるので、きちんと情報を調べてからリツイートする方が無難です。
SNSで「お金に困っている」とつぶやくひとは「狙われやすい」
SNSでお金に困っているところを見せると、闇バイトを募集している人に狙われてしまいます。
特殊詐欺グループは、常にアルバイトを募集していて、お金に困っている人を狙ってきます。
オレオレ詐欺で、お年寄りから実際にお金を受け取る、受け子の闇バイトは次のように行われます。
- お金に困っているので仕事くださいなどとツイートすると仕事以来のダイレクトメールが来る。
- ターゲットの住所が送られてくる。
- 指定された住所に向かい、カードや現金を受け取る。
本人が気づかないうちに、犯罪組織の一員になっています。
お金がないなどをSNSに書き込むことは、絶対にやめましょう。
オススメは、CPマーク
CPマークは専門家集団が、高い防御効果があると認めた製品についています。
泥棒は「この家に侵入するまでには、時間がかかるな」と判断し避ける傾向があります。
たとえば通常の窓は、叩くと簡単に壊れてしまいますが、CPマークがあると特殊なフィルムなどが貼られていますので、侵入までに5分以上かかります。