アレルギー対応食の非常食を備蓄する
アレルギーがあると配布される食糧を安心して食べられない
非常食で考慮しなければならないのはアレルギーです。
アレルギー疾患があると、避難所などで配布される食料や炊き出しの食事を食べることができないなどの困り事が起こります。
「皆に平等に行き渡るべき」という理想を考えると、非常食や炊き出しも全てアレルギー対応に揃えていくことが望ましいのでしょうが、現実は難しく、避難所がアレルギー対応の非常食を備蓄しているとは限りません。届いた救援物資の中の非常食がアレルギー対応であるかどうかも分かりません。
アレルギー体質の方は、災害時に備えて、 アレルギー対応の非常食を備蓄することをオススメします。
避難者全員がアレルギーに理解があるとは限らない
東日本大震災などの過去の災害時、アレルギーを持つ方がアレルギー物質が入った非常食を拒んだ際、「緊急時に好き嫌いするな」などと非難された事例もあるそうです。
トラブルの原因になるので、アレルギー体質の方は、災害時に備えて、特定原材料等27品目不使用の非常食を備えることを強く推奨します。
「特定原材料等27品目不使用だから安心」と思わず、使われている原材料を見て選びましょう。
人によっては特定原材料等27品目以外の成分でアレルギー症状が出る場合もあります。
災害時にアレルギー反応を起こしてしまうと、病院などでもすぐに対応できない場合もあるので必ず原材料をチェックして備えるようにしましょう。
食品衛生法で表示することを定められているアレルギー物質
食品衛生法で、表示することが定められたアレルギー原因物質は、表示が義務付けられている7品目[特定原材料]、表示が勧められている20品目[特定原材料に準ずるもの]の合計27品目があります。
特定原材料(7品目)
- 卵
- 乳
- 小麦
- そば
- えび
- かに
- 落花生
特定原材料に準ずるもの(20品目)
- あわび
- いか
- いくら
- オレンジ
- キウイフルーツ
- 牛肉
- くるみ
- さけ
- さば
- 大豆
- 鶏肉
- バナナ
- 豚肉
- まつたけ
- もも
- やまいも
- りんご
- ゼラチン
- カシューナッツ
- ごま
食物アレルギーの原因食品の割合
食物アレルギーの原因食品の割合は、鶏卵が1位、牛乳が2位、小麦が3位です。

最近ではアレルギーフリーの非常食やおかしも多く出ています。